
【ハーブ事典】ハマナス
2025.05.29
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■ハマナスとは?

英名: Rugosa rose
和名: 浜茄子(ハマナス)
学名: Rosa rugosa
植物分類:バラ科バラ属
花言葉: 「見栄えの良さ」」「美しい悲しみ」「旅の楽しさ」
■ハマナスの特徴
ハマナスは、北海道から本州の日本海側など、海岸沿いの砂地に自生するバラ科の落葉低木で、海辺の強風や乾燥にも耐える性質をもち、古くから人々に親しまれてきた野生のバラのひとつです。 6〜8月にかけて鮮やかなピンク色の大きな花を咲かせ、秋には赤くて丸い実を実らせます。
ハマナスの花は、開花した夜には花を落としてしまうため、1日しか楽しむことができません。しかし、一度にたくさんの花を咲かせるのではなく、一株の中で順番に開花する特性があるため、長期間楽しむことが可能です。 花はほのかに甘く優雅な香りを放ち、香水やお茶・スキンケアにも活用されています。
名前の由来には諸説ありますが、実が梨に似ていることから「浜梨(ハマナシ)」とよばれていたものが東北地方の方言で「ハマナス」になったという説と、実が茄子に似ていることから、浜辺で採れる茄子で「浜茄子」といわれるようになったという説があります。 現代では「ハマナシ」が訛って「ハマナス」になった説が有力とされているようです。
また、ハマナスは北海道を代表する花として道花にも指定されています。
■ハマナスの歴史・エピソード


ハマナスは、北海道をはじめ北日本の浜辺に自生しており、古くから薬用植物としても重宝されてきました。 アイヌ民族の間では「マウニ(Mau ni)」とよび、冬場のビタミンC補給として花をお茶にしたり、果実を滋養強壮や風邪予防として用いていたという記録も残っています。
また、美しい花の姿や香りから多くの詩や文学作品にも登場しており、詩人の石川啄木は、明治時代に暮らしていた函館の大森海岸に自生するハマナスを見て短歌を残しています。
潮かをる北の浜辺の
砂山のかの浜薔薇(はまなす)よ
今年も咲けるや
-石川啄木
現在大森海岸は、啄木の詩にちなんで「啄木小公園」となり、公園内に啄木の銅像が建てられています。また、200株以上のハマナスが植えられ、6月〜9月頃になると開花したハマナスを楽しむことができます
■ハマナスの効果・効能
ハマナスには、美容や健康にうれしいさまざまな成分が含まれています。
〈ハマナスの主な作用>
・抗酸化作用
・収れん作用
・抗炎症作用
・保湿作用
・リラックス効果
・美白サポート(整肌)
・毛穴ケア
ハマナスには、豊富なポリフェノールとビタミンCが含まれています。どちらも抗酸化作用が高く、紫外線や乾燥などの外的ストレスから肌を守る働きが期待されています。また、収れん作用や抗炎症作用もあることから、毛穴や赤み・肌荒れが気になるときのケアとしても用いられています。 また、花びらには上品でやわらかな芳香成分が含まれており、スキンケア中やバスタイムにふんわりと広がる香りが気分をほぐし、リラックス効果をもたらしてくれます。
■ハマナスの楽しみ方


ここからは、ハマナスの活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、是非参考にしてみてくださいね。
ハーブティーとして
ハマナスの果実はビタミンCやポリフェノールが豊富なので、ハーブティーとして楽しむのがおすすめです。 酸味のある風味は、リフレッ 。
スキンケアとして
ハマナスの花や実から抽出されるエキスは、保湿や肌荒れ予防に期待ができます。特に紫外線による乾燥が気になる季節に取り入れると肌をやさしく整えてくれるので、ハマナスエキス配合のスキンケアやベースメイクアイテムを使用することで、健やかな肌を保つことができます。
■毎日のスキンケア・頭皮ケアに
ハマナスは、過酷な環境にも耐えて咲く花だからこそ、肌のゆらぎや乾燥といった悩みにも自然の恵みでそっと寄り添ってくれます。 花びらや果実に含まれる成分により、うるおいやハリ感、透明感*のある肌づくりをサポートしてくれるだけでなく、心を穏やかに整える香りも魅力のひとつです。
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