【ハーブ事典】フランキンセンス

2025.09.13

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ハーブ事典 
古代から “ 神秘の香り ” として珍重されてきた「フランキンセンス」。澄んだウッディーさとほのかな甘さを併せ持つ香りは、心を落ち着かせ、深いリラックス効果をもたらしてくれます。近年では、スキンケアにおける優れた働きにも注目が集まり、美容や健康を支える植物として広く愛されています。今回は、そんなフランキンセンスの歴史や特徴、そして暮らしに取り入れる方法についてご紹介します。
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■フランキンセンスとは?

英名:Frankincense
和名:乳香(にゅうこう)
学名:Boswellia carterii / Boswellia sacra など
植物分類:カンラン科ボスウェリア属
花言葉:「真実」「神聖」「平和」

    

フランキンセンスの特徴

フランキンセンスは、アフリカ北東部から中東にかけて自生するカンラン科の樹木です。樹皮に傷をつけることで滲み出す乳白色の樹脂が、空気に触れて固まり「乳香」と呼ばれる香料になります。 この樹脂を水蒸気蒸留して得られる精油は、深い呼吸を促し、瞑想や祈りの場にも欠かせない存在とされてきました。すっきりとした中に落ち着きを感じる香りは、古代から現代まで人々を魅了し続けています。


 

■フランキンセンスの歴史・エピソード

フランキンセンスは、古代エジプトやメソポタミアで神に捧げる供物として使われていた歴史をもちます。
古代エジプトでは「死は終わりではなく、永遠の旅の始まり」と考えられていました。フランキンセンスの澄んだ香りは「祈りを天に届ける」と信じられており、ミイラ作りの場では大量のフランキンセンスが焚かれていました。死者の魂が安らかに旅立てるよう、フランキンセンスは死者を弔う儀式に欠かせない存在だったのです。

中世以降はヨーロッパに伝わり、教会での薫香や王侯貴族の美容ケアに広く用いられるようになります。現在もなお、フランキンセンスの香りは世界中で愛され続けています。

   

■フランキンセンスの効果・効能

フランキンセンスは、美容や健康にうれしいさまざまな成分が含まれています。

〈フランキンセンスの主な作用>

・リラックス効果 br> ・ストレス緩和
・呼吸を深める作用
・抗炎症作用
・肌のハリ・弾力サポー
・乾燥や小じわのケア



 

フランキンセンスの精油は、心の緊張をやわらげ、深い安らぎをもたらしてくれる香りとして知られています。呼吸を整えて心身を落ち着けるサポートとなり、忙しい日常に穏やかな時間を与えてくれます。さらに、フランキンセンスに含まれる成分には抗炎症作用があるとされ、乾燥や年齢による肌悩みにも寄り添います。うるおいとハリを守り、弾むようなすこやかな肌へと導いてくれるため、スキンケア製品にも多く用いられています。

    

■フランキンセンスの楽しみ方

ここからは、フランキンセンスの活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、是非参考にしてみてくださいね。


香りで楽しむ

ディフューザーやアロマポットにフランキンセンスの精油を数滴垂らすと、深く落ち着く香りが空間に広がります。瞑想やヨガの前に取り入れることで、呼吸を整え、集中力を高めるサポートをしてくれます。


スキンケアに取り入れて

乾燥やエイジングサインが気になる肌に、フランキンセンスの精油を配合したスキンケアは心強い味方になります。肌のうるおいを保ち、しなやかなハリ感が期待でき、香りによるリラックス効果も同時に楽しめます。

   


毎日のスキンケア・頭皮ケアに

古代から神聖な香りとして受け継がれてきたフランキンセンスは、心を落ち着ける香りはもちろん、美容や健康を支えてくれる頼れる存在です。忙しい日々の中でも、フランキンセンスの力を借りて、心も肌もすこやかに整えてみませんか?

是非、ネイチャーズウェイの「フランキンセンス」配合のコスメもチェックしてみてください!