【農場だより】稲わらマルチについて

2026.03.19

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農場だより 

ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。

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■ビニールマルチを使用しないマルチング

よく畑などで見られるビニールマルチですが、有機JASに於いては使用可能なビニールマルチは土壌や環境汚染につながる恐れがない組成で、かつその製造工程においても汚染につながる薬品などが使用されいないことが必須のため、購入前に農作物生産者が自らメーカーや商社に問い合わせ、証明書を入手し使用の可否を判断する必要があります。
さらに、分解イメージの強い「生分解性マルチ」は土壌中で生物によって分解され「環境負荷低減資材」と位置づけられていますが、その製造工程で化学処理がなされていることから有機JASでは使用禁止資材になっています。
生分解性だから、土に戻るのだからと安易に使用すると認証事業者なら認証取り消し(3年間)はもちろん農水省のホームページ上でも取り消し事業者として名前が載ってしまうほど重大な事項だけに慎重に見極める必要があります。

 

RO(リジェネラティブ オーガニック)農法ではビニールマルチを使用することなく、地面を覆うことが必須とされ植物を生やす以外に稲わらやもみ殻、雑草など植物そのものを使用したマルチングが認められています。
これらは小動物や微生物によって分解され土壌を豊かにし植物に栄養を与えてくれます。それを得た植物が元気に育ち最終的に残渣(ざんさ)として地表に戻り分解されることでさらに微生物環境が向上し豊かな生態系(生物多様性)サイクルへとつながっていきます。

今年は1年前に行った稲わらマルチテストの結果を受け、敷き詰める稲わらの量を2倍にし被覆による水分蒸散抑制や有機物量増加、雑草抑制の向上をめざして取り組みます。
(黄色い枠が去年実施した箇所です)

 

■畑荒らしの犯人は・・?

風で飛ばされないようひもで固定しました。この先頃合いを見計らい回収していきます。

稲わらはカサカサに乾いているので密度を高めるため散水しっとりさせます。

初めは水を弾いていましたが、次第に水を含んでしっとりとしてきました。

3週間後農場に出向くと、藁が荒らされこんな状態に!
春は強風になる日も多くそれかと思ったのですが、犯人の痕跡を見つけました。

たくさんの糞が落ちていました。その大きさは1.5cmほど このサイズは鹿に違いありません。当地でもたびたび見かけることがあります。日本中で鹿が増えていると耳にしますが ここでも・・・

自然との闘いは生産者にとっての害獣との戦いでもあります。鳥獣保護管理法があるので下手に手出しはできませんので風鈴作戦以外の方法も早急に検討する必要が出てきました😢 みなさんの中で対策としてこんな話を見たり聞いたりしたことがあるという方は情報をお聞かせください。お待ちしております。

ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。

農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。

エキナセア
セイヨウノコギリソウ
ゼニアオイ
アルテア
タイム
ラベンダー
オウゴン
セージ

▲農場で栽培しているハーブの一部です

■国が認めた「有機JAS認証」を取得
有機JAS認証

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。

<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。

<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査

日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。

スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩

高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。