【農場だより】有機栽培の証

2025.08.06

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農場だより 

ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。

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■有機JAS更新審査

7月30,31日と、2日間にわたり有機農産物の栽培に関わる「有機JAS更新審査」が農水省登録認証機関の審査員により行われました。 明野ハーブ農場では2010年から営農活動を開始し、今年で16年目になります。栽培にあっては品質・信頼の証として法律で制定された有機JAS(日本農林規格)認証を強く意識し活動をおこなってきました。

更新審査の対象は栽培活動全般にわたります。 審査初日。は栽培圃場のある明野ハーブ農場において栽培に関する以下の項目が審査の対象となります。

   

①栽培計画と現況
②周辺からの外的影響の有無(自社が厳格に管理していても周辺から汚染物質が飛散・流入などがないか?)
③設備、機械に変更がないか? 使用資材(使用した有機物が有機圃場で使用できるものか、その証明の有無)
④有機圃場専用でない機械器具の使用前水洗浄

   

 

≪小話≫
ネイチャーズウェイでは、社員全員を対象とした農場研修を行っています。
中には、自宅から長靴持参で参加してくれる社員もいますが、有機栽培を行っている農場では有機圃場以外の土を持ち込まないため、農場で用意した長靴に履き替えて作業を行ってもらいます。
(審査④の項目を守る為です)
有機JAS(日本農林規格)の厳しさを知ってもらい、共に守っていくための大切なルールです。
 

▼農場研修の様子

   

翌2日目。
午前は愛知内2か所で実施している育苗関連施設の現地審査と合わせ、種まきや育苗に関して種子・種苗の由来とその証明、保管状況の確認や、それらが適正に管理されているかなど審査いただきました。

午後からは本社会議室に関連資料を広げ、ヒアリングとともに書類関連の審査です。
栽培や育苗に関連する記録や収穫に関する調査が行われ、収穫物に至っては有機として格付した内容が正しく行われたか、そこから遡っていつどのように栽培管理されていたか、育苗ではいつ・何を用いて何をどのように行ったか、使用した種や土に至るまで記録からトレースでき、その過程は有機の規定から外れていないか証明書がそろっているかなど細かく審査されます。

  

夕刻、今年も無事審査が終了しました。
肌の健康のための活動に留まらない自社有機栽培。
これから先、より地球環境や土壌の健康維持・増進に着目した栽培方法に取り組んで参ります!

ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。

農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。

エキナセア
セイヨウノコギリソウ
ゼニアオイ
アルテア
タイム
ラベンダー
オウゴン
セージ

▲農場で栽培しているハーブの一部です

■国が認めた「有機JAS認証」を取得
有機JAS認証

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。

<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。

<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査

日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。

スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩

高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。