【農場だより】乾燥季節に大きな差異

2026.02.13

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農場だより 

ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。

TOPICS

■健康な土壌づくり

ネイチャーズウェイでは「土壌の健康」を目的とした緑肥※1の活用を進めています。この「健康」を維持・増進する上で必要不可欠なのが微生物が活発に活動できる環境を如何に整えていくのかということになります。

※1 緑肥とは収穫せずに有機資源や肥料用途で利用する作物

土が見えないほど茂ったからしな(アブラナ科)と すでに生育を終えたそば(タデ科)

  

作付けしない冬期も緑肥を栽培して畑を覆い、土を柔らかくし、水分の蒸散を抑え、土壌微生物の栄養となる有機物(植物残渣)を提供し続けています。 一方、近隣ではこんな光景が見られました。

慣行栽培※2が行われている近隣の田んぼの畦畔
※2 慣行(かんこう)栽培とは農薬や化学肥料を使用する一般的な栽培方法で日本で食される野菜の99%以上がこれに該当するとされています。

この圃場では乾燥する冬の間に外周の枯れた雑草をが燃やす(草焼き)ことで効率的な除草(種子含む)と害虫や病原菌の駆除をおこない、春の新芽の生長を促すことが期待されています。
この説明だと良いことずくめの様に思えますが「土の健康」の面から考えるとそうではありません。
画像からもわかるように土がカサカサに乾燥しており長年繰り返したためか外周の土が流亡し石がゴロゴロむき出しになっているのがわかります。
この状態では土壌からの恩恵は期待できず化学肥料は雨で流出し河川に流れ込んだ栄養は海洋汚染や赤潮の要因になります。また流出を補うためにさらに農薬や化学肥料に頼らざる負えなくなり土壌は痩せ、収量や食味への影響が懸念されます。あわせて新たに耐性を持った病害虫の発生が危惧され悪循環を招きかねない状況です。

一方、ネイチャーズウェイが営む有機栽培(有機JAS認証)+ 裸地を作らない栽培方法では土壌中の有機物が分解されて腐食(ふしょく)となり物理性(=団粒構造)を形成するため通気性や排水性が向上し、化学性(=腐食から得られる栄養分)を少しずつ長期にわたり放出し、有機物は微生物の住み家やエネルギー源となり生物系(=土壌中の有用微生物群)の多様性の好循環に大きく貢献しています。 このあたりの物理性、化学性、生物性については「理想的な土壌バランス」として後日改めてご案内していきます。

<おまけ>

乾燥後 500g(25,000粒)ほど。ざるそばにすると4~5人前になるそうですが、緑肥用途で混合播種する予定なので 300~500㎡の畑にに撒くことができる計算です。

もちろん有機そばです!

ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。

農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。

エキナセア
セイヨウノコギリソウ
ゼニアオイ
アルテア
タイム
ラベンダー
オウゴン
セージ

▲農場で栽培しているハーブの一部です

■国が認めた「有機JAS認証」を取得
有機JAS認証

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。

<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。

<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査

日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。

スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩

高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。